STORY

奇跡のライブ実施に至るまで
悪戦苦闘の1週間を追ったロックなドキュメンタリー!

ライバッハ一行を北朝鮮側で待ち受けていたのは、予想を越える厳しい監視体制だった。着いた初日から空港でコンサート用のデータを没収され、北朝鮮政府が世界中から集めたライバッハに対する厳しい批評記事を読み上げられる。コンサート会場は北朝鮮でもっとも格式ある烽火芸術劇場と決まったものの、いざ作業を始めると会場のスタッフと話が噛み合わず、メンバーのイライラは増すばかり。常に誰かに監視されているようで、ライバッハはもちろん、北朝鮮のコーディネーター、リさんも気が休まる暇がなかった。それでも、ライバッハは何とかコンサートを成功させようと、ミーナがチマチョゴリを着て北朝鮮の最新ヒット曲「行こう白頭山へ」や国民的民謡「アリラン」のカヴァーを歌うアイデアを思いつき、平壌のクム・ソン音楽学校からやってきた少女達とリハーサルに励んだ。彼女達の歌声を聴いて「こんな美しい歌声は聴いたことがない!」と感動するメンバー。また、一人歩きは厳禁!と言われているにも関わらず、ホテルを抜け出して町を散策したイヴァンは「ここはユートピアだ」と呟く。彼らは、これまで自分達が北朝鮮に対して抱いていたイメージとの違いに驚いていた。
しかし、コンサートをめぐる厳しい現実は相変わらない。公演日の2日前になって、北朝鮮の検閲官からコンサートで使う映像に細かくダメ出しをされて、映像スタッフは突貫工事で映像を修正することに。曲に対しても検閲は厳しく、「行こう白頭山へ」のカヴァーではミランのパートの歌い方が不評で、「観客が怒り出すかもしれない」と忠告されてしまう。タイムリミットが刻々と迫るなか、なかなか許可がおりないために演奏できる曲はどんどん少なくなり、解決すべき問題は山積み。さらに韓国と北朝鮮の間で重大事件が発生する。果たしてライバッハは無事ステージに立つことができるのか……。