ライバッハは1980年にスロベニア(旧ユーゴスラビア)で結成された。当初彼らは前衛的なアート集団で、実験的な音楽とパフォーマンスで反体制的なメッセージを伝えていたが、当時ユーゴスラビアは共産主義国家。ライバッハは当局から目をつけられて、警察によってライブが中断されることもあった。それならば、とバンドはヨーロッパ・ツアーを敢行。ナチスを彷彿とさせるユニフォームを着用するなど、ファシズムを揶揄したビジュアルとパフォーマンスが強いインパクトを与えて話題を呼んだ。一方、サウンド面では、テクノとクラシックとロックをミクスチャーした独自のスタイルを確立。そのサウンドは「インダストリアル・ロック」と呼ばれた。そして、イギリスのミュート・レーベルからリリースされたサード・アルバム『Opus Day』(87)は、日本盤もリリースされるなど海外でのブレイクのきっかけになった。続く『Let It Be』(88)はビートルズのカヴァー・アルバムでファンを驚かせたが、ポール・マッカートニーはコンサートで本作の収録曲を流すほど気に入っていたとか。『Let It Be』以降、カヴァーはライバッハの重要な音楽的アプローチとなったが、世界中の国家をカヴァーしたアルバム『Volk』(06)では「君が代」を歌った。国際的な成功を収めたライバッハは、現在に至るまでコンスタントに活動を続け、映像と音楽を融合させたライブも高く評価されている。
世界各国で様々なジャンルの作品を撮り続けているノルウェー出身の映画監督。舞台の演出家としてロシアとスウェーデンで実績を積み、その頃に培った「この世界は“舞台”であり、人間はその舞台で役を演じている」という概念を映画製作にも取り入れている。代表作は、地雷で重傷を負った女性たちが参加するミス・コンテストの様子を記録した『Miss Landmine Angola』(08/未)と『Miss Landmine Cambodia』(09/未)。北朝鮮のアーティストや文化人と頻繁にコラボレーションしているほか、同国と海外の文化交流にも積極的に携わっている。
映像編集者としても活躍するラトビア出身の映画監督。ユーモラスな視点を巧みに取り入れながら、シリアスなテーマにも果敢に挑戦している。ミュージシャンとしてのセンスと、現代の社会を描くツールとして夢や神話、おとぎ話などの要素を活用した独自の手法を駆使してTV作品やミュージックビデオを数多く制作。これまでに3本の短編映画(『The Red Spot』(08/未)、『KK2678』(08/未)、『King of the Wild Things』(14/未))を発表しているほか、ドキュメンタリー映画『Stuck in Stikine』(07/未)とアムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭の中編コンペティション部門に出品された『Double Aliens』(15/未)の監督も務めている。
LAIBACK |
ライバッハ |
MILAN FRAS |
ミラン・フラス |
JANEZ GABRIČ |
ヤネズ・ガブリッチェ |
LUKA JAMNIK |
ルカ・ヤムニク |
ROK LOPATIČ |
ロク・ロパティッチ |
IVAN (JANI) NOVAK |
イヴァン(ヤニ)・ノヴァック |
MINA ŠPILER |
ミナ・シュピラル |
BORIS BENKO |
ボリス・ベンコ |
PRIMOŽ HLADNIK |
プリモシュ・フラドニック |
LAIBACH CREW |
ライバッハクルー |
TOMAŽ ČUBEJ |
トマシュ・チューベイ |
TOMISLAV GANGL |
トミスラヴ・ガングル |
MATEJ GOBEC |
マテイ・ゴベッツ |
GREGOR MUSA |
グレゴール・ムサ |
SASO PUŠNIK |
サショ・プシュニク |
DEMOCRATIC PEOPLE’S REPUBLIC OF KOREA |
北朝鮮の人々 |
COMMITTEE FOR CULTURAL RELAT IONS |
文化交流委員会 |
KUM SONG MUSIC SCHOOL, PYONGYANG, D.P.R.KOREA |
クム・ソン音楽学校 |
MARY SUN KIM |
メリー・スン・キム |
JOHN OLIVER |
ジョン・オリバー |
DANIEL MILLER |
ダニエル・ミラー |
SLAVOJ ŽIŽEK |
スラヴォイ・ジジェク |
Directed by |
監督 |
UĢIS OLTE |
ウギス・オルテ |
MORTEN TRAAVIK |
モルテン・トロ-ヴィク |
Cinematographers |
撮影監督 |
VALDIS CELMIŅŠ |
ヴァルディス・ツェルミニュシュ |
SVEN-ERLING BRUSLETTO |
スヴェン=アーリン・ブルスレットー |
Additional cinematography |
その他撮影監督 |
UĢIS OLTE |
ウギス・オルテ |
JURE TEPINA |
ユレ・テピーナ |
TOMMY GULLIKSEN |
トミー・グルリクセン |
Editors |
編集 |
GATIS BELOGRUDOVS |
ガティス・ベログルードフス |
UĢIS OLTE |
ウギス・オルテ |
Produced by |
プロデューサー |
ULDIS CEKULIS |
ウルディス・ツェクリス |
MORTEN TRAAVIK |
モルテン・トロ-ヴィク |
Sound design and mix by |
サウンド・デザイン&ミックス |
ARTIS DUKAĻSKIS |
アルティス・ドゥカルスキス |
Graphics |
グラフィック |
VALNOIR |
ヴァルノア |
Animations |
アニメーション |
KOMPOATER.SI |